Smiley face
写真・図版
九回表を0点に抑えてほえる敬愛学園の二塁手前田悠成(右)と遊撃手福原蒼太=2025年7月23日午前11時24分、ZOZO、武田百花撮影

(23日、第107回全国高校野球選手権千葉大会準々決勝 中央学院6―1敬愛学園)

 「これ以上点はやらない」。敬愛学園の遊撃手、福原蒼太(3年)は、2点差で迎えた七回表、1死二塁の場面で中央学院の佐藤佑人(同)が放った強いライナーに、無我夢中で飛びついた。惜しくもアウトにならなかったが、勇敢なプレーはチームを盛り上げた。

 1年から試合に出場してきた主要メンバーだったが、4月下旬に目の下にボールがあたり負傷。1カ月ほど離脱を余儀なくされた。そんな時支えになったのが、今大会、ともに二遊間を守る前田悠成(同)の存在だった。同時期に右手を負傷していた前田と「夏にはきっと間に合う。焦らずゆっくり治そう」と声を掛け合い、苦境を乗り越えてきた。

 七回はその後、1点を奪われなおも満塁とされたが福原、前田で併殺を決めた。

 チームは敗退したが、福原は「夏の大会に入ってどんどん息が合ってきた。楽しくて濃い2週間だった」と、前田と守った夏を振り返った。=ZOZO

共有